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何日かして。学校行く前に来て。俺の「おはよう」より先に「あと四年だけ、保護受けます。」
それで彼女の決意は解った。俺も「がんばろ。」だけ。彼女は「頑張ります。」 そう言って、小さくお辞儀して。その彼女の頭ぽんぽんやって、送り出して。 その時は、何よりも悩んでる彼女の姿をもう見なくてもすむ事が嬉しかった。 俺はその日は休日だったから、朝一でお婆さんのとこに様子見に行ってみたら、安堵した表情で。 俺の顔見るなり「ありがとねぇ本当に。」とお礼言ってくれた。でも何か納得いかなくて。 この時も親父の力借りて。結局何もして無くて。また彼女の横でそわそわしながら様子見てただけ。 それで感謝されて良いのかどうか。悩んだけど、落ち込みそうだから考えるのは止めた。 学校から帰って来た彼女は、ピンポン鳴らしもせずに鍵開けて入ってきて真っ直ぐ俺の横来て。 「あは。ちょっと気楽。」微笑して。瞳の明るさが増してて。その顔見ただけで『よかった』と。 ちょっとでもいい仕事探したいから高校いきます。彼女の出した結論。俺は頷くだけで。 市営の方行って、夕食一緒に食べながら、いつになく饒舌に話すお婆さんがいて。 「母親も高校も行かんと働いてさっさと結婚したけんね。そがいなるんやないかってね。」 PR |
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